チャーリー・パーカー

チャーリー・パーカーは、ジャズの歴史上でもっとも影響力のあるジャズミュージシャンのひとりといわれています。パーカー はビバップ言語(ほとんどのジャズ・ミュージシャンは必ずマスターすることを必要とする音楽的な言語)を創ったひとりとして、 1940年代に活躍した他のビバップ・ミュージシャンとともに、まったく新しいインプロヴィゼイションの方法を確立しました。 J.s.バッハの音楽がそうであったように、パーカーのシングル・ノートインプロヴィゼイションは、それ自体がバックグラウン ドとして使われるハーモニーの輪郭(アウトライン)を表現しています。
本書では、チャーリー・パーカーの演奏スタイルに見ることができる多くのライン(フレイズ)を提示してあります。これらのラ インは、使用可能なハーモニーの種類ごとにグループ分けされています。それぞれのラインにおけるアイディアやコンセプト は、付属のプレイ・アロングCD の伴奏と一緒に練習し、ひとつのラインが習得できたら、そのラインを12 のキーすべてをマス タ一しましょう。そのために、本書の付属のCDにはサークル・オブ4th(4度圏の循環)に沿って移調するコーダル・プレイ・アロ ング.トラックが各セクションごとに収録されています。それを使って、各ラインを移調して12のすべてのキーで確実に習得し ましょう。

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また、チャーリー・パーカーの演奏スタイルに使用されているいくつかのテクニックについても解説し、また例を示してありま す。これによって各アイディアは分析しやすくなり、より習得しやすくなるでしょう。本書に提示されている多くのアイディ アは、これから本書を勉強する人たちの音楽的ヴォキャブラリーとして理解されることを望んでいます。さらに重要なことは、 本書を使う各自が「ビバップとはどのような演奏スタイルなのか?-I ということと、「オリジナルのアイディアを創るためには、 本書に載っているテクニックをどう理解し、使ったらいいのか?」ということが解るようになることです。
ジャズ・インプロヴィゼイションの王道を学び楽しんでください Good Luck