ソロコンセプト

本書の使い方 本書における学習は、その内容を最初から」II番どおりに進めていかない場合、以下の方法を取るとよいでしょう。 曲を耳で覚える まず、CDに収録された曲をすべて聴いたうえで曲を選びます。もしも可能なら、左右の手のパート男リにCDに合わ せて弾く練習を何回もくり返し、耳で曲を覚えるようにしましょう。 発展練習に取り組む それぞれの曲に添えられた演奏のアドヴァイスを読んで、発展練習に取り組みましょう。そうすることで、楽曲を より深く理解し、楽曲が目的とする重要な情報を引き出し、単独の形でそれを練習することができます。 タイム・フィールの練習 CDには、ドラムスで演奏されたスウィング・グルーヴが収録されています(Track35-38), Track36およびTrack38 には、音の途切れるところが何力所かあります。本書の楽曲をこれらのグルーヴに合わせて演奏して、テンポ(タイ ム・フィール)を維持できるかどうか試してみましょう。このサイレントグルーヴ法によって、タイム・フィールを徹 底的に訓練することができます。Track34は、どういった練習になるかというデモンストレイションです。 自分の演奏をレコーディングする 本書の曲を練習したり演奏したりする時には、それをカセット、やMDにレコーディングすること!これは、自分の 演奏が聴衆にどのように聞こえているかを、実際に体験してみるためです。レコーディングされたピアノの音は、 演奏している時とは違って聞こえるので、自分の演奏を聴くというのは、残念ながら必ずしも気分のよいものでは ありません。しかし、レコーディングしたものを定期的に聴いて確認することで、演奏する時の感覚と実際に聴い た時の感覚との整合性を取ることができます。 イーヴン・フィールと3連フィール ジャズにおいては、8分音符を2とおりの異なるスタイルで解釈します。イーヴン・フィール(ストレート8th)と3 連フィール(スウィング8th)です。イーヴン・フィールとは、8分音符を均等に演奏することです。3連フィールと は、連続する8分音符をスウィングさせて(3連符のように)演奏することです。つまり、2つ一組の8分音符は 長-短のグループにして、最初の音は後の音よりも長く演奏します。リズムで示すと、後の8分音符を3連符の3 番めの音符のタイミングで弾きますが、正確に3連符のタイミングにするか、あるいは3連符の3番めの音符にど れくらい近いタイミングで弾くかは、曲のテンポやスタイルによって変わります。