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JAZZ IMPROVISATION の方法論

●ジャズ・インプロヴィゼーションのステップ ジャズ・インプロヴィゼーションを学ぶ方法として、私の教室(稲森 音楽教室ジャズ・システム)では、次のステップによって学習している. ■ステップ1 初心者に突然、コードネームのみでのインプロヴィゼーションは不可 能であるので、まず、レコード・コピーした楽譜または創作されたアドリブを生徒に渡し、それをもとにしてインプロヴィゼーションの音楽の 流れを把握させる(ジャズのレコードを数多く聴くことも、インプロヴィゼーションの流れをしっかりと理解する上で同じ意味をもつ)。 ■ステップ2 少しずつフレーズを記憶させると同時に、生徒にレコード・コピーを させる(レコードの採譜のやり方も、初歩から教える)。 ■ステップ3 フレーズを覚えただけで、すぐにインプロヴィゼーションは無理であるので、生徒にインプロヴィゼーションを楽譜に書かせる。この作業を ある程度まで根気よく続けさせ、その間にもフレーズの記憶はつねにやらせる。 ■ステップ4 なるべくやさしいコードプログレッション((Chord Progression)からインプロヴィゼーションの実際を始めるが、まずフレーズが流れてこない のが普通だ。それに負けずに何回も挑戦させる。最終的にフレーズの音楽的な流れが生まれ、完成される。

ソロコンセプト

本書の使い方 本書における学習は、その内容を最初から」II番どおりに進めていかない場合、以下の方法を取るとよいでしょう。 曲を耳で覚える まず、CDに収録された曲をすべて聴いたうえで曲を選びます。もしも可能なら、左右の手のパート男リにCDに合わ せて弾く練習を何回もくり返し、耳で曲を覚えるようにしましょう。 発展練習に取り組む それぞれの曲に添えられた演奏のアドヴァイスを読んで、発展練習に取り組みましょう。そうすることで、楽曲を より深く理解し、楽曲が目的とする重要な情報を引き出し、単独の形でそれを練習することができます。 タイム・フィールの練習 CDには、ドラムスで演奏されたスウィング・グルーヴが収録されています(Track35-38), Track36およびTrack38 には、音の途切れるところが何力所かあります。本書の楽曲をこれらのグルーヴに合わせて演奏して、テンポ(タイ ム・フィール)を維持できるかどうか試してみましょう。このサイレントグルーヴ法によって、タイム・フィールを徹 底的に訓練することができます。Track34は、どういった練習になるかというデモンストレイションです。 自分の演奏をレコーディングする 本書の曲を練習したり演奏したりする時には、それをカセット、やMDにレコーディングすること!これは、自分の 演奏が聴衆にどのように聞こえているかを、実際に体験してみるためです。レコーディングされたピアノの音は、 演奏している時とは違って聞こえるので、自分の演奏を聴くというのは、残念ながら必ずしも気分のよいものでは ありません。しかし、レコーディングしたものを定期的に聴いて確認することで、演奏する時の感覚と実際に聴い た時の感覚との整合性を取ることができます。 イーヴン・フィールと3連フィール ジャズにおいては、8分音符を2とおりの異なるスタイルで解釈します。イーヴン・フィール(ストレート8th)と3 連フィール(スウィング8th)です。イーヴン・フィールとは、8分音符を均等に演奏することです。3連フィールと は、連続する8分音符をスウィングさせて(3連符のように)演奏することです。つまり、2つ一組の8分音符は 長-短のグループにして、最初の音は後の音よりも長く演奏します。リズムで示すと、後の8分音符を3連符の3 番めの音符のタイミングで弾きますが、正確に3連符のタイミングにするか、あるいは3連符の3番めの音符にど れくらい近いタイミングで弾くかは、曲のテンポやスタイルによって変わります。

ジャズピアノ ソロコンセプト

本書ジャズ・ピアノ ソロ・コンセプトは、ジャズにおけるピアノ演奏のさまざまなスタイルに着目して書かれた楽
曲を、効果的に組み合わせた教則本です。曲の多くは、主要なジャズ・ピアニストたちのスタイルを意識して書か
れているので、数あるジャズのスタイルに合わせて磨き上げられた彼らのさまざまなテクニックを、より詳しく研
究することができます。各々の楽曲には、演奏のアドヴァイスや発展練習とともに、理論的な背景や曲の構成につ
いての解説が添えられています。そして、あなたは、曲を覚えることによってこの音楽の本質を理解し、音楽と創
造的に関わっていくことができるようになります。

すべての楽曲と多くの譜例の模範演奏は、付属のCDに収録されています。いくつかの曲については、CDに合わせ
て練習できるように、テンポを下げた演奏も別に収録してあります。それぞれのジャズ・ピアニストの簡単なバイ
グラフィー(略歴)については、該当する楽曲の演奏法や、アレンジの手本となり、そのスタイルの創始者とされて
いるジャズ・ピアニストを紹介しています。これ以外にも、主要なジャズ・ピアニストや推薦アルバム、重要なジャ
ズ・スタンダードとその演奏に必要と思われるテクニックを、APPEN DIX(付録)で紹介しています。

本書は、ピアノ演奏に関する基本的な予備知識(読譜や簡単な演奏テクニックなど)をすでに身につけたピアニスト
の方を対象にしています。ジャズに関する予備知識は必要ありません。楽曲は、前に練習した曲が次の曲の手引き
になるように、次第に難度を増すように掲載してあります。これらの楽曲を練習する時には、曲を耳で覚えるよう
にすると、音符やリズムばかりでなく、ダイナミクスやフレージングについても知らず知らずに訓練されるので、
最良の結果を得ることができます。ジャズ・ピアノをさらに深く研究するために、同じくAMA出版社から出版され
ているJazz Piano - Voicing Concepts(ドイツ語版・日本語訳付)の併用をお勧めします。本書中にも、この本を
参照するように注釈を入れてあります。

この場をお借りして、本書の出版にご協ノJいただいた方々に謝辞を中し上げます。私の妻Cl如ci后、ふたりの子供た
ちDarioとShana、楽譜を確認していただいたLothar Moehrke、 Dr. Matthis KepserとDr.夫妻、Bernhard
Bentgens、 Arno Pfunder. Wolfgang Wierzykの諸氏、私を信頼してくれたAMA出版社のDetlefKess/er、 Wolfgang Fieciler の両氏、楽曲を完成させるにあたって実験台になってくれた、フライブルクのジャズ&ロック・スクールのピアノ科
rの両氏、楽曲を完成させるにあたって実験台になってくれた、フライブルクのジャズ&ロック・スクールのピアノ科
に学ぶ私の生徒たち、そして、曲の演奏にあたって音楽面での重要な助言をいただいたIngo Mertensに感謝します。

それでは、ジャズ・ピアノーソロ・コンセプトで楽しく勉強してください!